浮上搬送を可能にするエアベアリングロール
ウェブの搬送時、こんなことはありませんか?
☑接触によるわずかなキズやしわが製品不良に繋がってしまう。
☑高速搬送したいが、張力がかけれらずスリップしてキズになる。
☑回転機構やロールのメンテナンスを削減したい。
☑バッチ毎のロールの清掃が必要。手間がかかる
ウェブ搬送時のお悩みを解決。
タンケンの「エアベアリングロール」を活用してみてはいかがでしょうか。
エアベアリングロールとは
面長部に多孔質カーボンを使用したウェブハンドリング用の非接触搬送ロールです。圧縮 エアを供給することで、ウェブの非接触搬送が可能です。
非接触なので、搬送時のキズやシワの削減のみでなく、高速搬送の実現や装置のメンテナンスの削減など様々なメリットを実現する製品です。
エアベアリングロールで実現できること
1.キズやシワの防止
取扱いがデリケートな高機能ウェブは接触により容易にキズやシワが生じます。光学フィルムや先端電子デバイス向けのこれらのウェブは付加価値が高く、不良発生時のコストは低くないものとなります。
エアベアリングロールは非接触でウェブを搬送することで、これらのデリケートで高付加価値なウェブをキズやしわから守り、製品歩留まりを高めます。
2.低張力でも高速搬送
高速搬送を行う場合は同時に強い張力が必要です。張力が不足するとスリップが起こりキズが発生します。しかし高い張力はウェブの変形を発生させます。
エアベアリングロールは非接触であるためスリップが発生しません。そのため低張力で高速搬送が可能です。デリケートな高付加価値のウェブを低張力下で高速搬送させることを可能にし、生産性を向上に寄与します。
3.搬送時の回転ゼロ。搬送時の摩擦、摩耗もゼロ
ロールtoロールの装置においては回転部やロールの搬送面の保守が必要です。保守には装置を停止させたり部品交換によるランニングコストが発生します。
エアベアリングロールは搬送時に回転や接触を伴いません。そのためジャーナル部やロール搬送面の摩耗が無く、それらの保守がありません。ランニングコストの削減と、装置の稼動率の向上に貢献します。
高精度の非接触を実現する確かな技術
1.カーボン製造・加工技術
65年にわたるカーボンの製造/加工技術の蓄積があります。ポーラスカーボンもその技術を応用し半導体、FPDを始めとした先端業界で採用頂いています。
2.関連製品開発力
多孔質カーボン技術を応用し様々な製品群を開発しています。吸着・浮上・吸着/浮上を組合わせた非接触吸着製品をラインナップしています。
3.静圧気体軸受技術
多孔質カーボンから流出した気体の流体膜で荷重を支持する製品技術です。高い圧力と低流量を同時に達成し、大きな荷重の支持が可能です。
このようなメリットがあります。
タンケンの多孔質カーボンで浮上搬送をより高精度に
機能・性能一覧表
A社 | B社 | C社 | 当社 | |
搬送形態 | 接触搬送 | 非接触搬送 | 非接触搬送 | 非接触搬送 |
材質 | ゴム | メッシュ金属 | 多孔質セラミック | 多孔質カーボン |
浮上安定性 | - | △ | 〇 | 〇 |
消費空気量 | ― | △ | 〇 | 〇 |
クリーン度 | △ | △ | △ | 〇 |
カスタマイズ性 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
耐摩耗 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
寿命 | △ | △ | 〇 | 〇 |
導入までのサポートも充実しています。
1.デモ機をご用意
当社(東京都大田区)にて、計測用浮上実験装置をご用意
導入の是非をご検討頂くように弊社に搬送デモ機をご用意しております。我々の所有のウェブにてご希望の条件にて試験を行い、ウェブの浮上状態の観察が可能です。
2.レンタル品をご用意
計測用レンタル品もご用意
お客様の機械にて性能をご評価頂けるようにお貸出し用のデモ機を準備しております。